【成田山不動尊】交通安全だけじゃない、非日常の体験が手軽にできるお寺。
成田山不動尊といえば、交通安全をお願いするお寺というイメージがあるのではないでしょうか。
でも、そう思っていると損をしちゃいます。成田山不動尊でちょっと非日常的な体験ができる場所がいくつもあります。
ここでは、あまり紹介されることがない成田山不動尊の魅力を、画像だけでなく動画でもお伝えいたします。
また、ご朱印やお寺の職員さんの対応などもご紹介します。
成田山不動尊に行ってみたいけれども、行く前にどんなところか知りたいという方は、まずはここで成田山を体験されてみてはいかがでしょうか。
成田山不動尊(大阪成田山)とは
まずは簡単ですが成田山不動尊のご紹介をします。
成田山不動尊は、日本で初めて人車一体の交通安全を祈念し、専用の祈祷殿を設けたとされています。
ですから、新年は自動車でのお参りをする方が多く、成田山不動尊の近くでは参拝のための交通規制が行われます。
管理人は成田山不動尊から徒歩5分くらいの所に住んでいるのですが、年末年始は交通規制があるので車での外出は控えていました。
ただ、最近は車を持つ方が減ったのか、渋滞の列は短くなり、交通規制の時間帯も短くなっています。不便さは減りましたが、お参りの方が減ったようでさみしい気持ちもあります。
話が逸れてしましたね。
成田山不動尊は、真言宗智山派大本山「成田山新勝寺」の別院です。
別院とは、本山に準じるお寺のことで、成田山の別院は全国に8カ所ありますが、関西では唯一の別院です。
ご本尊は不動明王です。
正式名称は「成田山大阪別院明王院」といいます。ネットなどでは「大阪成田山」といった呼び方もされますが、公式サイトでは通称は「成田山不動尊」とされています。
成田山不動尊の最寄り駅になります香里園駅では、「成田山不動尊へは京阪バスにお乗り換え下さい」という車内アナウンスが流れます。
以前は「香里園、成田山不動尊前」という車内アナウンスが流れていたのですが、いつの間にか変わってしまっていました。
管理人が住むあたりでは単に「成田さん」と呼ぶのですが、ここでは東京別院や大本山新勝寺と混同しないために「成田山不動尊」と呼ばせていただきます。
成田山不動尊の歴史について
成田山大阪別院明王院が開創されたのは、昭和9年(1934年)です。この記事を書いているときで、開創85年と意外と新しいお寺なんですね。
京阪電気鉄道から土地などの寄進を受け、大本山成田山新勝寺のご本尊である不動明王のご分霊を勧請し、大阪府寝屋川市に開創されました。
京阪電車と成田山不動尊のつながりは深く、今でも京阪電車の車内には成田山不動尊の「交通安全」のお札が掲げられています。このお札は1年に1度新しいものと取り換えられているとのことです。
ご利益は?
成田山不動尊のご利益は、交通安全以外にもたくさんあります。
・交通安全・災難消除家内安全
・商売繁盛
・開運厄除け・諸願成就
・身体健全・息災延命
・学業成就・合格祈願・必勝祈願・心願成就
・安産祈願
・ペットの健康と安全
人が生きる上で叶えたいと願うことのほとんどをお願いすることができます。
あと、ちょっと変わったおみくじが成田山不動尊にはあります。
・強運おみくじ
・招き猫おみくじ
・七福神みくじ
・天然石おみくじ
とあるのですが、その中でも変わったものが「血液型おみくじ」でしょう。血液型で選ぶおみくじは私は初めて見ました。
で、一番多く手に取られていたのは「O型」でした。
境内の案内
ここでは成田山不動尊の境内をご案内します。
狛犬さんがお出迎えします
成田山不動尊では、山門前と本堂への参拝路に狛犬さんがいます。
こちらは山門前の狛犬さんです。怖そうな表情ですが、よく見てみると、お参りに来たことを喜んでくれているようにも見えます。
こちらは参拝路の狛犬さんです。こちらの狛犬さんもお参りに来たことを喜んでくれているように思えます。
こちらが本堂です。
朱色と飾りの色がとてもきれいです。
こちらは「新四国八十八カ所霊場」です。こちらでお参りをすると、実際に四国八十八カ所霊場をお参りしたのと同じ功徳が得られるとされています。
ここでは各霊場の砂を踏みながらお参りができます。
四国へ行く余裕がないという方は、こちらでお参りをされるのもいいのではないでしょうか。
成田山不動尊には休憩所もありますから、ゆっくりと境内を散策することができます。
あとでご紹介しますが、ご祈祷の読経を聞きながら日常から離れてみるというのもいいのではないでしょうか。
見どころは?
成田山不動尊の見どころは3つあります。
1つずつご紹介します。
成田山不動尊は、新年の参拝や節分の豆まきの時は大勢の参拝客でにぎわいますが、
大きな行事が無いときは静かで落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。
あとでご紹介します護摩供祈祷が行われている時間でしたら、境内に読経が響き渡り、非日常感を感じることができます。
奥の院は、「北山門」のすぐ横にあります。こちらは、横穴の中に干支を守護する祀り本尊が祀られています。内部は照明はなく、ろうそくの灯りだけ。
しかも風でろうそくの灯がゆらゆら揺れて、こちらも非日常的な雰囲気があります。
横穴の高さは180㎝くらいでしょうか。暗いことと合わせて圧迫感があります。暗いところや狭いところが苦手という方にはおすすめできません。
あと、祀り本尊が祀られているところには階段があります。足元が暗いのでお参りされる方は足元にご注意ください。
奥の院の参拝時間は、午前7時~午後3時までとなっています。参拝時間にご注意ください。
※成田山の職員の方にお聞きしましたところ、奥の院での写真撮影はご遠慮くださいとのことでした。
奥の院の近くには職員の方はおられませんでしたので、撮影しようと思えばできましたが、ルールを守ることを第一に考え内部の撮影は控えました。
本堂で毎日行われている護摩供祈祷を見学することができます。見学は自由で、祈祷料も必要ありません。
おさい銭箱の左横に入り口がありますから、こちらから本堂へお入りください。
護摩供祈祷は、護摩木と呼ばれる願いごとが書かれた木を燃やしながら読経が行われます。最初は小さかった火が徐々に大きくなり、それに合わせ読経の声も大きくなります。
その模様はまさに圧巻といえるでしょう。日常のストレスや不安を振り払うことができるかもしれません。
職員の方にお聞きしましたら、こちらも奥の院と同様に内部の写真撮影などはできません。
写真や動画で雰囲気をお伝えできればと考えていましたが、ご興味のある方は是非成田山へ足を運んで体験してみてください。
祈祷時刻は以下のようになっています。
・午前 7時30分
・午前 9時30分
・午前11時30分
・午後 1時30分
・午後 3時30分
奥の院へのアクセス
奥の院は先にもご紹介しましたが、北山門のすぐそばにあります。
境内の案内図では、本堂の裏手に奥の院があるように見えますが、実際には本堂の裏手の地下という感じです。
初めて成田山を訪れた場合、奥の院の場所が分かりにくいでしょう。
ここでは、画像を使ってできるだけわかりやすく奥の院へのアクセスをご紹介します。
北山門は境内を挟んで正面にあります。
山門から境内に入ると、境内を突っ切り「大師堂」へ向かいます。
大師堂の左手に階段がありますから、階段を下ると北山門に向かいます。
北山門の手前を左に曲がります。
少し歩くと左手に奥の院があります。
対応は?
成田山不動尊の職員の方の対応はとても丁寧です。
電話での問い合わせにもきちんとお答えくださいますし、邪険に扱われるようなことはありませんでした。
初めて成田山不動尊へ行かれる方も安心してお参りできるでしょう。
ご朱印
ご朱印は、山門を入って右前方にある「総受付」で拝受することができます。
成田山不動尊のご朱印はこの1種類だけで、初穂料は300円です。
成田山不動尊では御朱印帳も手に入れることができますから、御朱印帳がないという方でもすぐに御朱印をいただけます。
私の初めての御朱印帳は成田山で購入したものです。(御朱印帳は1,200円でした)
ネットで購入するという方法もありますが、訪問したお寺や神社で手に入れるというのもいいのではないでしょうか。
ご朱印の説明
右上の朱印は「近畿第二十八番」で、左下の朱印は「成田山明王院」です。中央の宝印は、火炎宝珠と梵字の「カーン(不動明王)」です。
墨書きは右上が「奉拝」で、中央が「本尊不動明王」、左下が「香里 成田山」です。
総受付の案内
山門を入るとすぐ右前方に総受付があります。こちらのガラス戸から中へ入ります。
中へ入ると、すぐにご朱印受付がありますから、こちらでご朱印を拝受します。ご朱印帳もこちらで手に入れることができます。
成田山不動尊へのアクセス
成田山不動尊へのアクセスは写真や文字数が多くなるので別記事にしました。
成田山不動尊へのアクセスをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
成田山不動尊は初詣や豆まきなどの行事がるときは多くの参拝客が訪れますが、
平日であれば参拝の方も少なく、とても静かな雰囲気です。
動画でもご紹介しましたが、祈祷の時刻になると境内には読経が流れ、心が落ち着きます。
次の休日にでもお参りされてみてはいかがでしょうか。