京阪沿線、ご朱印と幸せ求めて神社仏閣めぐり

私が実際にお参りしていただいたご朱印や、神社お寺の様子を動画や画像で、そして感想などをご紹介しています。 これからご朱印集めを始めようと思っているけれども、丁寧に対応してくれるのか、 邪険にされないかなどの不安をお持ちの方の参考になればと思って作りました。

仏滅は縁起の悪い日、それってホント? ほんとに悪いことが起きるの?

仏滅ってホントに縁起が悪いの? 

ちょっとそのことについて考えてみよう。

 

「今日は仏滅だから」

あれはしないほうがいい。これもしないほうがいい。
なんてこと、耳にしたことありません?

 

なぜ、仏滅だからいけないのか
それは、仏(ほとけ)が滅した日だから。

 

でも、これ、根拠のない話。

 

伏見のお稲荷さんでは、仏滅は
吉凶無しとされています。

 

仏教でも、浄土真宗では
日の良し悪しを決めていません。

 

だから、仏滅と言っても
悪い日ということではないんだ。

 

「でも、お釈迦さんが亡くなった日、2月15日は必ず仏滅じゃん」

 

これにはトリックがあるんだ。

 

お釈迦様が亡くなったころの暦は旧暦。
旧暦は、今、私たちが使っているカレンダーとは違って
新月の日を月の初めとしていたんだ。

 

で、お釈迦様が亡くなった2月の1日は、友引と決まっている。
なぜかは分からないが、そういうルールなんだ。

 

だから、旧暦の2月15日は必ず仏滅になる。

というか、2月15日を仏滅にすると
先に決まっていたのかもしれないね。
これは私の勝手な想像。

 

仏滅だから、あれをしちゃいけない、これをしちゃいけない
ということは考えなくてもいい。

ただ、信じている人は多いから、
その人たちの気持ちを考えてあげることも大切。

 

「今日は仏滅だから」
と言われたら、

 

「そうだね、日を変えようか」
ってくらいに答えてあげよう。

 

あなた1人で決めることであれば、
気にする必要はないけど。

 

私も、気にしない。ん~、でもやっぱり少し気になるか(笑

 

長い間信じてきたことを、変えるのはカンタンじゃない。
でも、理由のないものに、縛られ続けるのはどうなんだろう。

 

たとえば結婚。
ほとんどの人が大安にしているんじゃないかな。

 

なのに離婚する人がいる。なぜ?
離婚した人は、みんな仏滅の日に結婚したの?

きっと、みんな幸せな結婚生活を夢見て
大安の日に結婚したと思う。

 

未来をよくするのは、縁起だけではなくて
日々の行動や考え方が大切じゃないかな。

 

「じゃあ、どうすればいい?」

 

仏滅とか大安というのは六曜といわれる。

 

「知ってるよ!」

 

では、六曜の成り立ちは?

 

「中国から来たんだよね」

 

そう、でも、いつできたのか、だれが作ったのか
はっきりしたことは分かっていないんだ。

 

六曜が日本に入ってきたのは、鎌倉時代から室町時代とされている。

 

「やっぱ昔からあるじゃん」

 

うん、でも、暦(今でいうとカレンダー)に
六曜が記載されるようになったのは、江戸時代の末期。

明治になって、吉凶を占うものを暦に載せるのはイカン!
と明治政府が決めたんだ。

 

でも、六曜だけは残った。
このことが、六曜の人気に拍車をかけることになった。

それが、今も、私たちの生活の中で息づいているということ。

 

お寺や神社のサイトで六曜について探してみると分かるけど、
お寺(特に浄土真宗)や神社では六曜を使わない。

 

ただ、広く広まっているから、
お葬式や結婚式で利用する人が、
こだわるのであれば対応しますよというくらい。

 

「だったら、どうすればいい?」

 

六曜を深く信じている人が回りにいるなら、
その人の考えを尊重してあげればいい。

自分1人で決められることなら、気にしなければいい。

 

少しでも気になるなら、

 

「今日は仏滅だから、急がずのんびりやろう」
「大安だから、ちょっと頑張ってやってしまおう」

 

なんて、生活にリズムを与えるように考えるのもいいね。

 

仏滅だから縁起が悪い。
ということはない。

 

それよりも、未来に対する考え方や、日々の行動のほうが大切。
少し、自分を解放してみると違った景色がきっと見えるよ。